行政法小演習室・その14

 

大東文化大学法学部・行政法1(2011年6月16日出題、6月23日締切

 

 

  ●次の@〜Bの文章を読み、設問に答えなさい。

  @法律の法規創造力の原則とは、法律のみが法規を創造することができるという原則であり、これによれば、国民の権利義務に関する行政立法は、法律の授権なしに行われてはならないということになる。

  A法律の優位の原則とは、行政活動は法律の定めに違反して行われてはならないという原則であり、この原則はあらゆる行政活動について妥当するものとされている。したがって、法律の定めよりも厳しい内容の行政指導をすることは、すべてこの原則に反し許されないこととなる。

  B法律の留保の原則とは、一定の行政活動が行われるためには法律の根拠を必要とするという原則であり、その妥当する範囲については多くの考え方があるが、国民主権原理に立つ現行憲法の下では、すべての行政活動について法律の根拠を要すると解する全部留保説が通説である。

  (1)@〜Bのうち、正しい記述が一つだけある。記号で答えなさい。

  (2)残りの二つは誤っている記述を含む。その理由を答えなさい(それぞれ、2行〜5行で答えること)。

  字数など:とくに制限はない。

  提出日:6月23日(木)。講義開始前に出すこと。 

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