税法・財政法試験問題集・その2
大東文化大学法学部・税法期末試験問題〔2005年1月24日出題〕
●次の設問のうち、1題だけを選んで解答しなさい。
1.給与所得控除の問題点について論じなさい。なお、判例や学説の動向に触れること。
2.現行の消費税(地方消費税を含む)について、次の事例を基にして答えなさい(@、Aのいずれも解答すること。なお、税率は、地方消費税も合わせた5%とする)。
(1)製造会社Aは、製品甲の売り上げを1万円とし、納税すべき消費税額を合わせた額で製品加工会社Bに売った。
(2)製品加工会社Bは、製品甲の売り上げを2万円とし、その売り上げにかかる消費税額を合わせた額で卸売業者Cに売った。
(3)卸売会社Cは、製品甲の売り上げを3万円とし、その売り上げにかかる消費税額を合わせた額で小売業者Dに売った。
(4)小売業者Dは、製品甲の売り上げを4万円とし、その売り上げにかかる消費税額を合わせた額で小売業者Eに売った。
@製造会社A、製品加工会社B、卸売会社C、小売業者Dが納付すべき消費税額は、それぞれいくらか。これらの合計は、消費者Eが最終的に負担させられる額と同じか。
A小売業者Dが簡易課税制度の適用を受けうる事業者であり、実際に簡易課税制度を選択したとする。この場合に生じうる問題点について論じなさい。
3.相続税法に規定される課税方式が抱える問題点について、次の事例を基にして答えなさい(なお、事例について計算結果などを詳しく示す必要はありません)。
●Aが死亡し、遺産の総額(但し、合計課税価格とする)が3億円であることが判明した。遺言に従い、遺産は配偶者のBが1億円分、子Cが1億円分、子Dが1億円分として配分された。この計算が終わって1ヶ月ほど後になってから、Aの財産として新たに2億円の存在が判明した。そこで、これを配分したが、Dのみは全く配分を受けず、BおよびCが等額で配分を受けた。相続税の申告をやり直さなければならないので、再び計算をして、修正申告をした。
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